国語研究所の施設整備に伴い,関連のサービスを次の期間,停止します。
期間:2024年4月27日(土)9:00~2024年4月29日(月・祝)17:30
対象:Web用例データベース(複合動詞,サ変動詞,形容詞)・『ひまわり』&関連資料(ダウンロードもできません),FishWatchr & FishWatchr Miniなど
[[ディスカッション観察支援ツール FishWatchr]] #navi(../) * 0.はじめに [#pba124c0] ここでは,リアルタイムで行われている議論を録音しつつ,注釈づけを行う方法を示します。 *3.2 進行中のディスカッションに注釈づけする(FishWatchrで同時に録画・録音) [#c21c75e5] リアルタイムで行われているディスカッションに注釈づけを行う方法を示します。ここでは,FishWatchr で,録画・録音も同時に行います。ただし,以下に示すとおり,使用環境によって,録音・録画には制限(以後,「収録」と表記)があります。 * 1.基本的な利用の流れ [#r6d7d5b5] **3.2.1 基本的な利用の流れ [#r6d7d5b5] 基本的な利用の流れは,次のとおりです。 + 録音を開始します。 + 議論を観察しながら,注釈をつけていきます。 + [[準備>../2.準備]]が整っているか確認してください。 + 収録を開始します。 + ディスカッションを観察しながら,注釈をつけていきます。 + 注釈結果を保存します。 * 2.録音の開始 [#kc4751b3] 録音を開始する前に,次のことを確認して下さい。 収録時には,使用環境により,以下の制限があります。 - 使用しているPCが録音機能を持っていること - |OS|録音|録画|録音+録画|h |Windows|o|x|x| |MacOS X|o|o|x| |Linux|o|o|o| FishWatchr を起動してください。 **3.2.2 収録の開始 [#kc4751b3] FishWatchr を起動する前に,OS の録音・録画関連の設定やマイクの動作を確認して下さい。また,FishWatchr は,起動時に認識されているデバイス(WebcamなどのUSB機器を含む)を入力ソースとして扱いますので,関連機器は FishWatchr の起動前に接続しておいて下さい。入力ソースの選択は,[オプション]⇒[入力メディア機器]で行います。 メディアファイルの再生は,下記の再生ボタン(▶)を押すか,[ファイル]⇒[ファイルを開く]を実行して下さい。すると,ファイル選択画面になりますので,再生したいビデオのファイルを選択して下さい。 収録を開始する際は,[オプション]⇒[録音/録画モード]のチェックが付いていることを確認してください。 #ref(./play_button.png,center,wrap,80%) #ref(./record_mode.png,center,80%) 再生状態では再生ボタンのマークが ▶ から,〓になります。〓の状態でボタンを押すと,一時停止となります。再生を終了したければ,終了ボタン(■)を押して下さい。終了ボタンを押した後,別のメディアファイルを再生するには,[ファイル]⇒[ファイルを開く]を実行して下さい。 収録できる状態だと,録音/録画ボタン(&color(red){●};)が次のように赤くなります。これで収録の準備が整いました。この状態で,録音/録画ボタン(&color(red){●};)を押すと,収録が開始されます。最大2時間の収録が可能です。 ◀◀ と ▶▶ は,ぞれぞれ後方,前方のスキップです。デフォルトの設定では,スキップ量は5秒です。スキップ量を変更するには,[オプション]⇒[スキップ時間]で指定してください。単位はミリ秒です。 #ref(./record_button.png,center,80%) #ref(./fishwatchar_example1.png,65%) RIGHT:ビデオ欄の画像は,[[Paul Bogush: Middle School Fish Bowl Discussion>http://www.youtube.com/watch?v=RwxnBv-dNBI]][www.youtube.com]から引用 // 録音されているかは,パワー表示で確認して下さい。 // //#ref(./power_window.png,center,wrap,80%) 停止ボタン(■)を押すと,収録は終了し,結果がメディアファイルを出力します。音声のみの場合は WAV 形式,映像を含む場合は mpg 形式で保存されます。 * 3.注釈づけ [#y64a90ec] 注釈用ボタンを押すと,その再生位置(一時停止時の場合は停止位置)に注釈がつきます。注釈づけされる情報は,次のとおりです。 再度,録音/録画ボタン(&color(red){●};)を押すと,新規の収録となります。注釈も別のファイルに記録されるので,注意してください。 #ref(./annotation_example1.png,center,wrap,80%) **3.2.3 注釈づけ [#y64a90ec] 注釈づけの方法は,映像・音声ファイルを再生しながら注釈づけする場合と同じです。[[3.1.3>../3.1#y64a90ec]]を参照して下さい。 - 時間(再生開始からの経過時間) - 注釈者([注釈]⇒[注釈者名]で設定) - 話者([注釈]⇒[話者]で設定) - ラベル([注釈]⇒[ラベル]) - セット(注釈づけ活動を区別するためのID) - コメント ボタンを押した時に付与される情報は,「話者」だけ/「ラベル」だけ/「話者」「ラベル」の両方,の3通りがあります。注釈づけの内容・状況に応じて,[注釈]メニューの次の項目を変更してください。 **3.2.4 データの保存と読み込み [#w8e6feb7] 音声・映像の収録データは,停止ボタンを押したタイミングで,ファイルに保存されます。 :[注釈]→[討論者優先] / [ラベル優先]|デフォルトでは,「話者優先」です。「ラベル優先」にすると,注釈用ボタンが話者ではなく,ラベルごとに表示されるようになります。 :[注釈]→[同時注釈]|この項目にチェックを入れると,注釈用ボタンを押した時に,「話者」「ラベル」両方の情報を付与できるようになります。ボタンの表示順序は,[注釈]→[話者優先] / [ラベル優先]でチェックされている方が先になります。例えば,「ラベル優先」で同時注釈を行うと,まず,ラベルごとに注釈用ボタンが表示され,ボタンを押すと,話者選択の注釈用ボタンが現れるようになります。 一方,注釈結果を保存は,別途,[ファイル]⇒[保存]を実行してください。CTRL-s でも同様に注釈結果の保存が実行されます。ファイルの形式は,XML です。メディアファイルを test.wav とすると,注釈ファイルは test.wav.xml となります。注釈ファイルは,注釈対象のメディアファイルと関連付けられますので,同一フォルダに置くようにして下さい。 * 4.注釈データの保存 [#w8e6feb7] 付与した注釈結果を保存するには,[ファイル]⇒[保存]を実行してください。CTRL-s でも同様に保存が実行されます。 注釈ファイルを読み込むには,再生時のファイル選択で指定して下さい。注釈データが読み込まれると同時に,対応付けられたメディアファイルが再生されます。 保存結果は,注釈対象の動画ファイルとは独立したファイルに記録されます。注釈ファイルの拡張子は,.xml です。例えば,test.mp4 という動画ファイルであれば,test.mp4.xml に注釈が保存されます。 #navi(../) 注釈ファイルを読み込むには,再生時のファイル選択で指定して下さい。注釈データが読み込まれると同時に,メディアファイルが再生されます。 * 5.その他の機能 [#y2a06f77] - ''注釈位置からの再生'': 再生したい注釈の「番号」か「時間」列をダブルクリックしてください。デフォルトの設定では,注釈時間の2秒前から再生されます。 - ''再生位置の注釈表示'': 注釈リスト欄で,CTRL-j を押すと,現在の再生位置に対する注釈にジャンプします。 - ''注釈連動再生モード'': [オプション]⇒[注釈連動再生] (CTRL-y) をチェックすると,再生位置と注釈の表示が連動するようになります。 - このほか,次のような機能があります。これらの機能は,[コントロール]メニューから実行できます。 -- 再生速度の調節 -- キーボードによる再生・一時停止操作 -- 前後の注釈位置からの再生