国語研究所の施設整備に伴い,関連のサービスを次の期間,停止します。
期間:2024年4月27日(土)9:00~2024年4月29日(月・祝)17:30
対象:Web用例データベース(複合動詞,サ変動詞,形容詞)・『ひまわり』&関連資料(ダウンロードもできません),FishWatchr & FishWatchr Miniなど
#navi(../) *3.1 映像・音声ファイルを再生しながら注釈づけする [#yb7794ec] *3.3 進行中のディスカッションに注釈づけする(録音・録画は別機器) [#c21c75e5] ここでは,リアルタイムで行われているディスカッションに注釈づけを行う方法を示します。3.2節とは異なり,FishWatchr 自体では録音せず,別の機器で録音・録画したデータと注釈づけ結果とを同期させます。 ここでは,議論の録画・録音ファイル(以後,メディアファイル)を再生しながら,注釈づけを行う方法を説明します。 **3.1.1 基本的な利用の流れ [#r6d7d5b5] **3.3.1 基本的な利用の流れ [#r6d7d5b5] 基本的な利用の流れは,次のとおりです。 + [[準備>../2.準備]]が整っているか確認してください。 + メディアファイルを再生します。 + ビデオを見ながら,注釈をつけていきます。 + 記録(録音・録画,注釈)を開始します。 + ディスカッションを観察しながら,注釈をつけていきます。 + 注釈結果を保存します。 **3.1.2 メディアファイルの再生 [#kc4751b3] まず,FishWatchr を起動してください。 **3.3.2 記録(注釈づけ,録音・録画)の開始 [#kc4751b3] まず,[オプション]⇒[録音モード]のチェックを外してください。これにより,録音ボタンの色が黄色くなります。この状態では,注釈情報の記録のみを行い,録音は行われません。 メディアファイルの再生は,下記の再生ボタン(▶)を押すか,[ファイル]⇒[ファイルを開く]を実行して下さい。すると,ファイル選択画面になりますので,再生したいビデオのファイルを選択して下さい。 #ref(./non_record_mode.png,center,80%) #ref(./play_button.png,center,wrap,80%) 現在公開中の FishWatchr では,メディアファイルと注釈情報の同期は手動で行います。ビデオカメラなどで録音・録画を開始すると同時に,FishWatchr の録音ボタンを押して,注釈情報の記録を開始してください。録音モードと異なり,パワー表示はされませんが,スライダ横に経過時刻が表示されますので,記録されていることを確認してください。 再生状態では再生ボタンのマークが ▶ から,〓になります。〓の状態でボタンを押すと,一時停止となります。再生を終了したければ,停止ボタン(■)を押して下さい。停止ボタンを押した後,別のメディアファイルを再生するには,[ファイル]⇒[ファイルを開く]を実行して下さい。 #ref(./time_and_slider.png,center,80%) ◀◀ と ▶▶ は,ぞれぞれ後方,前方のスキップです。デフォルトの設定では,スキップ量は5秒です。スキップ量を変更するには,[オプション]⇒[スキップ時間]で指定してください。単位はミリ秒です。 **3.3.3 注釈づけ [#y64a90ec] 注釈づけの方法は,映像・音声ファイルを再生しながら注釈づけする場合と同じです。[[3.1.3>../3.1#y64a90ec]]を参照して下さい。 #ref(./fishwatchar_example1.png,65%) RIGHT:ビデオ欄の画像は,[[Paul Bogush: Middle School Fish Bowl Discussion>http://www.youtube.com/watch?v=RwxnBv-dNBI]][www.youtube.com]から引用 **3.3.4 注釈データの保存 [#w8e6feb7] 注釈結果は,XML ファイルに記録されます。注釈ファイルは,3.1, 3.2 節と同様,[ファイル]⇒[ファイルを開く]で読み込むことができます。ただし,この状態ではメディアファイルと関連付けが行われていないので,注釈結果の編集はできますが,メディアファイルの再生はできません。 **3.1.3 注釈づけ [#y64a90ec] 注釈用ボタンを押すと,その再生位置(一時停止時の場合は停止位置)に注釈がつきます。注釈づけされる情報は,次のとおりです。 **3.3.5 メディアファイルとの関連付け [#w8e6feb7] メディアファイルと関連付けを行うには,注釈ファイルの合併機能を利用します。 #ref(./annotation_example1.png,center,wrap,80%) まず,合併を行うファイルを格納するためのフォルダを作成してください。ここでは,X フォルダとします。X フォルダに注釈結果の XML ファイルと,ビデオカメラなどで録音・録画したメディアファイルを入れてください。 - 時間(再生開始からの経過時間) - 注釈者([注釈]⇒[注釈者名]で設定) - 話者([注釈]⇒[話者]で設定) - ラベル([注釈]⇒[ラベル]) - セット(注釈づけ活動を区別するためのID) - コメント 以上で,合併の準備ができました。[ファイル]⇒[注釈ファイルを合併]を実行し,X フォルダを指定してください。うまくいくと,新たな注釈ファイル(XML ファイル)が作成されているはずです。 ボタンを押した時に付与される情報は,「話者」だけ/「ラベル」だけ/「話者」「ラベル」の両方,の3通りがあります。注釈づけの内容・状況に応じて,[注釈]メニューの次の項目を変更してください。 この注釈ファイルはメディアファイルと関連付けられており,[ファイル]⇒[ファイルを開く]で開くと,注釈データの読み込み後,メディアファイルを再生することができます。 :[注釈]→[討論者優先] / [ラベル優先]|デフォルトでは,「話者優先」です。「ラベル優先」にすると,注釈用ボタンが話者ではなく,ラベルごとに表示されるようになります。 :[注釈]→[同時注釈]|この項目にチェックを入れると,注釈用ボタンを押した時に,「話者」「ラベル」両方の情報を付与できるようになります。ボタンの表示順序は,[注釈]→[話者優先] / [ラベル優先]でチェックされている方が先になります。例えば,「ラベル優先」で同時注釈を行うと,まず,ラベルごとに注釈用ボタンが表示され,ボタンを押すと,話者選択の注釈用ボタンが現れるようになります。 なお,X フォルダに複数の注釈ファイルを入れると,それらをすべて合併することができます。これにより,複数のユーザが行った注釈を合併することができます。 **3.1.4 注釈データの保存 [#w8e6feb7] 付与した注釈結果を保存するには,[ファイル]⇒[保存]を実行してください。CTRL-s でも同様に保存が実行されます。 保存結果は,注釈対象の動画ファイルとは独立したファイルに記録されます。注釈ファイルの拡張子は,.xml です。例えば,test.mp4 という動画ファイルであれば,test.mp4.xml に注釈が保存されます。注釈ファイルは,注釈対象のメディアファイルと関連付けられますので,同一フォルダに置くようにして下さい。 注釈ファイルを読み込むには,再生時のファイル選択で指定して下さい。注釈データが読み込まれると同時に,メディアファイルが再生されます。前述のとおり,メディアファイルは,注釈ファイルと同一フォルダに置いて下さい。 **3.1.5 その他の機能 [#n5cc78a3] - ''注釈位置からの再生'': 再生したい注釈の「番号」か「時間」列をダブルクリックしてください。デフォルトの設定では,注釈時間の2秒前から再生されます。 - ''再生位置の注釈表示'': 注釈リスト欄で,CTRL-j を押すと,現在の再生位置に対する注釈にジャンプします。 - ''注釈連動再生モード'': [オプション]⇒[注釈連動再生] (CTRL-y) をチェックすると,再生位置と注釈の表示が連動するようになります。 - ''コメントの削除'': 当該のコメントにカーソルを移動し,右クリックしてください。ポップアップウィンドウから,[列の削除]を実行してください。 - このほか,次のような機能があります。これらの機能は,[コントロール]メニューから実行できます。 -- 再生速度の調節 -- キーボードによる再生・一時停止操作 -- 前後の注釈位置からの再生 #navi(../)