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#author("2022-02-15T17:55:43+09:00;1970-01-01T18:00:00+09:00","default:rd","rd")
//*コメント [#z75e5d77]
//- 1章で、章立ての意義をもう少し述べてもよいと思います。教育現場からの意見としては、「話の筋道」を学生が理解しているとは言い難いので、「章節タイトルを見れば、文章全体の構成がおおよそ分かるようになっている必要がある」とか「章立てをすることによって最低限述べなければならない事柄を確認することができる」といったような -- [[北村雅則]] &new{2008-07-03 (木) 21:06:48};
//- すみません。上のコメントが編集できなくなってしまいました。 -- [[北村雅則]] &new{2008-07-03 (木) 21:08:04};
//- 2.2は、「です・ます調」と「だ・である調」が混用されています。 -- [[北村雅則]] &new{2008-07-03 (木) 21:09:39};
//- 以前のものより、かなり分かりやすくなったと思いますし、教育的観点から見ても、章立てを実験の目的にすることの妥当性を得たと思います。 -- [[北村雅則]] //&new{2008-07-05 (土) 08:16:20};
//
//#comment
//
//----

//CENTER:&size(20){章立ての方法};

#br
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*1.章立てとは [#b7bc36c8]

 「章立て」とは,章や節にタイトルを列挙したものです。この文書では,「章立て」の方法について簡単に説明します。

 章立ては,通常,実際に文章を書きはじめる前に行います。著者にとって章立てを行うことは,文章全体の構成を考えたり,文章中に必ず書かなければいけないことを把握する機会になります。一方,読者の立場からすれば,よい章立てで文章が書かれていれば,文章全体の構成や,何が書いてある文章なのか,個々の章,節に書かれていることは何か,ということが一目でわかります。

 以上のように,章立ては文章を作成する上でも,読む上でも重要なものです。著者の立場である皆さんは,十分に章立てを考えて,作文するようにしてください。

*2.章立てするには [#i1f67536]
**2.1 実例 [#e86fc169]
 まず,章立ての例として,この文書の章立てを見てみましょう。

// 章立ての方法
// 
 1.章立てとは
 2.章立てするには
   2.1 実例
   2.2 章立てするときに注意する事柄
 3.まとめ

 このように,章立ては,章節のタイトルからなります。これが文章の「骨組み」になります。この骨組みに対して,肉づけするように,文を書いていきます。もちろん,書く前の段階では,章のレベルまでしか章立てができないかもしれません。また,書いていく途中で章立てを変更しなければならないこともあります。しかし,章立てを常に意識していれば,全体の構成を見渡して文章を作成できるので,整った構成の文章を作成できます。

**2.2 章立て前に行うこと [#e7033f77]
 章立てを行う前,つまり,文章を書く前に,次の事を把握しておきましょう。

***何を書くか [#a4246570]
 当然のことですが,作文のタイトルを決めて,自分がこれから何を書くかをよく考えましょう。そのためには,資料集め(例えば,旅行先の情報,交通運賃など)が必要になるでしょう。

***必ず書かなければいけないことは何か [#t1c1c769]
 多くの場合,文章のテーマによって必ず記述しなければいけない事柄(必須記述項目)があります。今回の作文実験では,「旅行計画」ということがテーマなので,目的地や日程などがそれにあたります。章立てを行う際には,必須記述項目をどこに含めるかを考える必要があります。

***誰に対して書くか [#yfba7fc1]
 読者ごとに持っている知識は異なります。したがって,想定する読者のことを考慮して,章立てを考える必要があります。例えば,この文書も「章立て」をすでに知っている読者だけを対象とするならば,章立てに関する説明の章は簡単なものになるか,不要になるでしょう。

***文章作成の目的は何か [#s254b32d]
 文章を作成する目的を考えて,章立てを行いましょう。例えば,今回の作文実験では,「自分がこれから行く予定の旅行の計画を他人に説明すること」ことが目的です。したがって,旅行計画をうまく理解してもらえるように章立てを行うことになります。


**2.3 章立てするときに注意する事柄 [#c6d192ef]

***導入部を設けること [#z4800cba]
 多くの場合,読者は皆さんが書こうとしていることを知りません。そのため,冒頭の章で,これから書く内容や背景となる事柄について述べておく必要があります。冒頭の章のタイトルは,それにふさわしいものをつけましょう。例を次に示します。

-例1
 1. はじめに
-例2
 1. 旅行の概要

***まとめの章を設けること [#j2af14aa]
 最後の章では,これまで述べたことを簡潔にまとめましょう。これを行うことにより,皆さんが書いた作文で何をいいたかったのかを読者が再確認することができます。最後の章のタイトルの例を次に示します。

-例1
 3. おわりに
-例2
 3. まとめ

***適切な章節タイトルをつけること [#bb2124c5]
 適切な章節タイトルをつけるのは難しいことですが,次のことを目安にしましょう。

-タイトルは,その章,節に書かれている内容を適切に表すものにしましょう。
-章立てを見たときに,文章全体の構成がよくわかるものになっているか確認しましょう。また,特定の章節を取り出して,そこに含まれる章節タイトルを見たとき,その章節の構成がよくわかるものになっているかも確認しましょう。例えば,2章を取り出して,2.1,2.2 節のタイトルを見たとき,2章の構成がよくわかるものになっているでしょうか?
-タイトルは,そこに書かれている文章を簡潔にまとめたものです。できるだけ,簡潔なタイトルをつけましょう。



***章節のタイトルには番号をつけること [#p9bffcb4]
 章,節のタイトルには,番号をつけましょう。章節番号を見ることにより,章,節の順序,上位/下位関係を明確に示すことができるようになります。
-例1(章のタイトルの場合)
 3. おわりに
-例2(節のタイトルの場合)
 2.1 実例
 2.1.1 例1



*3.おわりに [#a9843ece]
 この文章では,章立ての方法について簡単に説明しました。

 この文書は,今回の作文実験を前提に書かれています。章立てや文章の作成方法に関して,より一般的で詳細な知識を得たい場合は,次の参考書などを参照してみてください。

-浜田麻里:『大学生と留学生のための論文ワークブック』,くろしお出版 (1997)
-木下是雄: 理科系の作文技術(中公新書),中央公論新社(1981)




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