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このページでは,Windows PC を対象に,『ひまわり』と MeCab (形態素解析システム) を USB メモリにインストールする方法を紹介します。USB メモリへのインストールなので,大学のPC教室のように,ソフトウェアを自分でインストールできない環境でも,『ひまわり』から MeCab が利用できるようになります。特に,『ひまわり』のテキストインポート機能と連携させれば,自分の用意したテキストに対して,形態素結果をアノテーションし,検索に活かすことができます。
なお,2章で行う内容をパッケージ化したものを3章で配布しています。2章をざっと読んだ上で,パッケージを試してみることをおすすめします。
Windows 環境では,『ひまわり』のフォルダを USB メモリにコピーするだけで,そのまま『ひまわり』を利用できます。『ひまわり』のダウンロードは,配布ページから行なって下さい。
現時点(2016-03-14)の Windows 版 MeCab は,インストーラの形式で配布されています。USB メモリ上にインストールすることもできますが,インストールの際に管理者権限が必要になりますので,次の手順で USB メモリにコピーして下さい。
教育現場で利用する場合は,教師が上記2の MeCab フォルダを学生に再配布し,学生が各自 USB メモリにコピーするのがよいでしょう。
『ひまわり』から MeCab を起動するための設定は,config_xxx.db.xml に記述されています。末尾が .db.xml の設定ファイルは,形態素解析結果を検索に利用する際に利用するもので,例えば,『ひまわり』に同梱されている,青空文庫サンプルの場合は,config_aozora_sample.db.xml です。
修正しなければならないのは,次の箇所です。「秀丸」などのテキストエディタなどで参照して下さい。
<li name="MeCab" os="Windows" annotation="morph" command="C:\Program Files\MeCab\bin\mecab" option="--node-format=%m\t%f[0]\t%f[1]\t%f[2]\t%f[3]\t%f[4]\t...
この設定のうち,command= の部分が MeCab のインストール場所を指定しています。上記の設定では,MeCab のデフォルトのインストール先(C:\Program Files\MeCab\bin\mecab)になっています。
USB メモリ上の『ひまわり』フォルダに MeCab フォルダをコピーした場合は,次のように修正します。変更点は,command= と option= のところです。MeCab フォルダの場所は,『ひまわり』フォルダから相対的に設定しています。option の設定は,辞書の場所を指定するものです。
<li name="MeCab" os="Windows" annotation="morph" command="MeCab\bin\mecab" option="--rcfile=MeCab\etc\mecabrc --node-format=%m\t%f[0]\t%f[1]\t%f[2]\t%f[3]\t%f[4]\t...
もし,MeCab フォルダを『ひまわり』フォルダの中の resources フォルダにコピーした場合は,次のようになります。
<li name="MeCab" os="Windows" annotation="morph" command="resources\MeCab\bin\mecab" option="--rcfile=resources\MeCab\etc\mecabrc --node-format=%m\t%f[0]\t%f[1]\t%f[2]\t%f[3]\t%f[4]\t...
以上のように設定ファイルごとに MeCab の設定を行います。ただ,既存の資料をインポートする場合のように,設定ファイルが生成される場合は,生成のたびに変更する必要があります。そのため,何度も修正する必要が生じる場合は,生成される設定ファイルの雛形のファイル resources\template\defaultConfig.xml を上記と同様に変更して下さい。
修正した設定ファイルを[ファイル]⇒[新規]で読み込み,[ツール]⇒[アノテーション]⇒[外部プログラム]⇒[MeCab]を実行すると,設定対象の言語資料に対して,形態素解析が実行されます。正常に終了すれば,(青空文庫サンプルのように)形態素解析結果を検索に利用できるようになります。詳しくは,次のページを参照して下さい。
上記で紹介した内容を簡単に実行するためのパッケージを用意しました。
利用方法は,次のとおりです。
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